【名東区・長久手市でサッカー中の股関節の痛みが長引いて思うようにプレーが出来ない選手へ】
【名東区・長久手市でサッカー中の股関節の痛みが長引いて思うようにプレーが出来ない選手へ】
日常生活で股関節に痛みはないが、サッカーをしている時に股関節の前や股関節の付け根が痛むという選手は多いです。
特に、インステップやインサイドでボールを蹴る時に痛めます。
病院に行っても筋肉の炎症と言われて湿布を渡され、「また痛みがあったら来てください」と言われることなども少なくないと思います。
その後も2か月、3か月と痛みが引かないのであれば湿布を貼ってるだけでは恐らく効果はありません。
では、この股関節の痛みの正体は何でしょうか?
このように股関節の痛みが長引いている選手は鼠径部痛症候群(そけいぶつうしょうこうぐん)と診断されることが多いです。
鼠径部痛症候群は別名、グロインペインとも言われます。
※以下グロインペイン
グロインペインとは、股関節周辺の痛みを総称した名前です。
主な症状としてはランニングでの痛み、起き上がり、キック動作などお腹に力を入れた時に股関節周辺に痛みを感じます。
つまり、股関節周りの筋肉を過度に使い過ぎ股関節周囲の筋肉の硬さや筋力低下を引き起こし痛みが生じます。
主に痛みを感じる場所
引用 仁賀 定雄:Groin Pain syndrome
このようにグロインペインを発症する選手には特徴があります。
・体が硬い
・筋力低下を引き起こしている
・練習量が多い
このような特徴が挙げられます。
体が硬い選手はケガをしやすいというのは聞いたことがあると思います。
その中でも重要なのは、股関節周囲の柔軟性です。
これを確認する必要があります。
今回は自分で確認できる股関節の硬さチェックをご紹介します。
・股関節前面の筋肉が硬いのかチェック
- 上向きで寝て膝を抱えます
- 抱えた膝を胸の前に引き寄せます
- 反対側の膝が浮いてしまう、もしくは骨盤が動いてしまう場合股関節の前の筋肉が硬いことが考えられます
・お尻の硬さチェック
- イスに座り片方の膝の上に足を置きます(お尻が硬い選手はこの姿勢をとるだけでも大変です)
- 足が直角になり体を前に傾けることが出来ればお尻が柔らかい証拠です
- お尻が硬い選手は足が直角になりません
・もも裏の硬さチェック
- 足はそろえた状態で前屈します、この時に膝が曲がらないように注意します
- 手が床に着けば柔らかい、つかなければ筋肉が硬いことが考えられます
股関節の硬さはいかがでしたか?
3つともできなかった選手は相当股関節周囲の筋肉が硬いことが考えられます。
これらの硬さを改善するためのストレッチをご紹介します。
股関節前面ストレッチ
①横向きに寝て両膝を曲げる
②上の足の甲を持ち後ろに引っ張ります
※背中が反らないように注意しましょう
詳しいやり方はこちらの動画をご覧ください↓↓
お尻ストレッチ
①両膝を曲げた状態で座ります
②写真のような姿勢をとりお尻を伸ばします(写真だと右側のお尻が伸びます)
詳しいやり方はこちらをご覧ください↓↓
背骨運動
①四つ這いになります。肩の下に手、お尻の下に膝。
②背中を反る。この時肩甲骨を背骨に近づけるように寄せる
③手で地面を押すようにして肩甲骨を外側に開く
※肘が曲がったり、首が前に行き過ぎないように注意する
詳しいやり方はこちらをご覧ください↓↓
こういったストレッチをして体が柔らかくなったら次に筋力強化を行う必要があります。
そして、秒数は長く行うだけでなく、的確なフォームで行う必要があります。
可動性の獲得(体を柔らかくする)
↓
スタビリティの獲得(体幹の安定性)
↓
体の正しい使い方を学ぶ
このような順序でリハビリやトレーニングをやっていけば股関節の痛みは無くなっていきます。
まずは土台となる股関節周囲の柔らかさをつけていきましょう。
アーチビレッジ 【アスレティックトレーナー】
石井涼