【コラム】浜松に住んでいる50代、60代女性の方へ 歩くたびに膝の内側に痛みが出る原因とは?
こんにちは。Athlete Village浜松の西田です。
私はリハビリ、トレーニングの指導に特化したアスレティックトレーナーという資格を取得後、静岡県浜松市にある痛み・トレーニング専門施設Athlete Village浜松でクライアント様にトレーニングを伝えています。
今回は歩くたびに膝の内側に痛みが出る50代、60代の方についてお話していきます。
内側以外に痛みが出る方はこちら
成長期に多いオスグッドの痛み。予防と改善の仕方
皆さん普段何気なく歩いている方が多いのではないでしょうか。
若いときは全く痛みがなく歩けていたはずなのに年齢を重ねると歩くたびに膝に痛みが出てしまう。
こんな方は多いと思います。では、なぜ膝に痛みが出るのか。
結論から言うと、
Contents
膝関節の骨同士がぴったりかみ合っていない状態での歩きにより痛みが起きてしまいます。
膝関節は太ももの骨である大腿骨とふくらはぎの骨である脛骨、さらに膝のお皿である膝蓋骨の3つで構成されています。
骨の形状により通常、脛骨は大腿骨よりも外側に捻じれています。
しかし、この捻じれが大きくなると関節面がぴったりかみ合わなくなり膝関節に痛みが出てしまいます。
捻じれを見つける方法として、仰向きに寝たときに膝蓋骨に対して脛骨をみてください。
膝蓋骨に対して脛骨が外を向いている方は要注意です。
関節は骨と骨がぴったりかみ合うことで痛みなく動かすことができますが、
それが、骨と骨の捻じれでかみ合わないことにより痛みが起こってしまいます。
痛みは人それぞれで原因も人それぞれ違います。
今からお話しする膝の痛みの原因に当てはまらない方もいらっしゃると思います。
今回は「歩きに関係した膝の内側の痛みの原因」をお伝えしていきます。
まずこの写真の左膝を見てください。
左足で片脚になっているときに左の膝が外側に逃げているのが分かります。
この膝が外側に逃げる動きをラテラルスラストと言います。
ラテラルスラストが起こることによって膝関節の中で脛骨が大腿骨よりも大きく外側に捻じれてしまいます。
脛骨が大腿骨よりも大きく外側に捻じれることによって膝の内側にある3つの筋肉で構成した鵞足(半腱様筋・縫工筋・薄筋)という筋肉が大腿骨に押されてしまうことによって、
その鵞足である3つの筋肉が硬くなり膝の内側に痛みが出ます。
さらに、ラテラルスラストが起きてしまうと膝関節の外側は開いた状態になり内側が圧迫されてしまいます。
そうなると、大腿骨と脛骨の内側が衝突し骨や半月板という組織に痛みが生じてしまいます。
これが歩くたび行われると当然膝の内側に痛みが出ます。
では、どうすればその痛みがなくなるのか。
今回は痛みを改善できる2つのトレーニングを紹介していきます。
A,腓骨筋のリリース
1.ボールを写真の赤丸の1と2の場所に置き横向きで寝ます。(ボールはある程度の硬さがあれば何でもいいです。)
2.そのまま矢印の方向にボールを転がします。
【目安:1分間を左右3回/日】
腓骨筋という筋肉を挟んで前と後で分けます。
この2つどちらも行ってください。
下腿の外側はラテラルスラストにより硬くなりやすいです。
B,鵞足のリリース
1.先ほどと同様のボールを写真の1と2場所に置き肘を立ててうつ伏せになります。
2.矢印の方向にボールを転がします。
【目安:1分間を左右3回/日】
鵞足は先ほど話したのと同様で大腿骨に押されて硬くなってしまうので、
筋肉を単独で動かせるようにします。
他の方法も知りたい方はこちらもご覧ください
【歩く時に膝の内側に痛みを感じる方】
このように、適切な部分に適切なトレーニングを行えば膝の痛みはなくなってきます。
今回は「歩きに関係した膝の内側の痛みの原因」について話しました。
ですが、先ほどもお伝えしましたがこれに当てはまらない別の原因の方もいます。
その方々の原因を見つけ出していくのも私たちの仕事です。
その他にも
・大会までにコンディションを整えたい
・スポーツのパフォーマンスを上げたい
・普段の生活をより豊かにしたい
など、私たちはいろいろな方の様々な悩みを伺い適切なトレーニングを伝えております。
ぜひ、気軽にご連絡ください。
Athlete Village 浜松
アスレティックトレーナー 西田 圭吾