投球における球速をアップさせる為の下半身へのアプローチ
こんにちは。athlete-village浜松の池谷です。
私は静岡県や愛知県を中心に店舗展開をしているアーチフィジカルケアグループのathlete-village浜松と、アスリート鍼灸整骨院袋井で働いています。
今回は、「投球における球速をアップさせる為の下半身へのアプローチ」についてお話しさせて頂きます。
皆さん、球速を上げたいと思った時には下半身のトレーニングで何を意識してますか?
・とにかく走る!!
・体重を増やして下半身を大きくする!!
などの考えを持っていませんか??
私は、これらの考えは間違ってはいないと思います。しかし、もっと詳しく効率的に球速を上げる方法を今回お伝えしていきたいと思います。
今回、球速を上げる為に私が着目しているのは大腿内転筋と膝の伸展という動作です。
この2つを上手く使いこなすことが出来れば球速は上がると考えています。
まず、内転筋について説明していきます。
内転筋は短内転筋・長内転筋・小内転筋・大内転筋・恥骨筋・薄筋が存在し、まとめて内転筋群と呼ばれています。
内転筋は、骨盤の回旋動作に大きく影響します。
骨盤の回旋動作の際に内転筋が上手く働いていないと骨盤が後ろに落ちてしまい骨盤後傾をとってしまいます。そうなると、下半身のパワーをうまく使うことが出来ず体重移動にも悪影響を及ぼして球速アップには繋がりません。
また、骨盤の回旋動作は投球動作においてコッキング期〜加速期にかけて起こる動作です。
しかし、骨盤の回転運動が不十分であると、その代償動作として上肢に負担のかかる動きをしています。
そのため内転筋の筋力は球速アップに限らず、肘や肩の怪我を防ぐ為にも重要になります。
次に膝関節の伸展という動きに着目し、お話しさせていただきます。
まず、膝関節と股関節の屈曲・伸展運動について説明させていただきます。
股関節屈曲ー脚の付け根から脚を前に引き上げる動作
股関節伸展ー脚の付け根から脚を後ろに引く動作
膝関節屈曲ー膝を曲げ、踵を臀部につけるような動作
膝関節伸展ー膝を伸ばす動作
球速を上げる為には加速期の中盤にて膝を屈曲から伸展させることが重要です。
これが、上手く出来てるいる選手は大谷選手です。
大谷選手は凄く速いボールを投げることが出来ますよね。
大谷選手は、左足が地面に着いてから投げるまでの間に左足を後ろに引くような動作が見られます。
これは、膝の屈曲→伸展の動きが上手く行えることで見える動きです。
なぜ、この動きが重要かというと膝を一気に伸展に持っていくことができると体重が上手く前になりやすくなります。これが上手く出来ないと身体重心が後ろに残りやすくなるのと股関節が屈曲位のままで投球動作に移ってしまい伸展動作が上手く出ず下半身の可動域が少ないまま投球してしまうことになるので、球速はもちろんアップしません。
ただ、私の中で解剖学的に重要なのは膝の伸展ですがイメージの中では股関節の伸展のイメージを持って欲しいです。
なぜなら、膝関節伸展を意識しすぎると脚を後ろに引こうとするあまり、下半身のパワーが後方などに逃げやすくなってしまうのではないかという懸念があるからです。
なのでイメージの中では股関節を屈曲から伸展動作に持っていくイメージを持って欲しいです。そうすることで、自然と膝関節も伸展動作に移ってくれます。
次に、内転筋と膝関節伸展動作を上手く出すためのトレーニングについて説明させていただきます。
まず、内転筋のトレーニングについて説明します。
今回、お伝えする内転筋のトレーニングは内転筋スクワットです。
脚を肩幅より広めにとっていただき、つま先を外側に向けます。
股割りをする様に腰を下げていき内転筋(太もも内側)を使い元の位置に戻します。
この時に注意してほしいのは、下げる際に骨盤が後ろに倒れないようにすることです。
骨盤が後ろに倒れてしまうと骨盤後傾位になってしまい内転筋ではなく太もも前にの大腿四頭筋が効いてしまいます。
あくまでも、内転筋に効かせるためのトレーニングであるため骨盤を後傾させず行って下さい。
次に、膝関節伸展トレーニングについて説明していきます。
今回お伝えするのはBB(バランスボール)ブルガリアンスクワットです。
写真のように脚の甲にバランスボールをセットし後方に移動させ、そこから素早く元の位置に戻します。この時、膝関節伸展と臀部・ハムストリングの筋肉を使い元の位置に戻して欲しいです。
その先も内転筋スクワットと同様に骨盤が後傾位になってしまう場合があるのでしっかりと骨盤前傾で行ってください。
このトレーニングの他にも球速アップに向けてのトレーニングは数多くあります。
私たちは、動作分析を得意としておりクライアント様に合わせたメニューを提供しクライアント様の目標・夢へのサポートを全力でさせていただいております。
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柔道整複師
池谷隼一
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