【コラム】成長期に多いオスグッドの痛み。予防と改善の仕方
こんにちは。ARCH Villageの石井涼です。
私はアスレティックトレーナーという資格を持ち名古屋市名東区にある痛み専門トレーニング施設ARCH Villageでトレーニングを担当しています。
また、外部活動として高校バスケ部のトレーナー活動を行っておりトレーニング指導やケアの仕方などを指導しています。今回はそんなスポーツの現場に多いオスグッドについて説明していきます。
オスグッドの正式な名前は「オスグッドシュラッター病」と言います。
小中学生の男子に多い成長期の疾患です。
膝のお皿の下の出っ張った部分に痛みや腫れを感じます。圧痛や膝の曲げ伸ばしで痛みを訴えます。
膝は脛骨(けいこつ)、膝蓋骨(しつがいこつ)、大腿骨(だいたいこつ)で構成されています。脛骨(すねの骨)の上部にある脛骨粗面には大腿四頭筋(もも前の筋肉)がついています。この大腿四頭筋は膝蓋靭帯を介して脛骨粗面まで付着します。ちなみに、大腿四頭筋は4つの筋肉を合わせたものを呼びます。下右側の写真。
大腿四頭筋は膝を伸ばす作用があり膝が伸びることにより膝蓋靭帯を上に引っ張り、膝蓋靭帯は脛骨粗面を引っ張ります。成長期は骨が柔らかい為引っ張る力が強いことで痛みを生じます。スポーツ活動中はこの「大腿四頭筋」非常に多く働きます。
その為、繰り返しのストレスが大腿四頭筋に加わることにより脛骨粗面を引っ張る力が働き痛みを訴えます。痛みがある中スポーツ活動を続けると剥離骨折など症状がひどくなってしまう場合もあります。
ではなぜこのように痛くなってしまうのか
それは
・練習後のケアが出来ていない
・姿勢が良くない
からです。
1つずつ説明していきます。
・練習後のケアが出来ていない
これは本当に多いと思います。部活の場合は時間に限りがある為競技をやる時間が長いと思います。実際スポーツの現場に出ると時間の関係で練習後のケアをしていないチームは多いです。練習前や後のストレッチやケアをしていないと、傷害を発生するリスクが高くなります。
練習の関係でどうしてもできない場合は家に帰って5分でもいいのでストレッチをすることが非常に重要です。
ストレッチのやり方ですが先ほどの説明でも紹介したように、大腿四頭筋は脛骨粗面を引っ張る力が働きます。なので、引っ張る力を緩める為に大腿四頭筋のストレッチを行います。
やり方をご説明します。
①膝の痛い方を上にして横向きで寝ます
②足の甲をもって後ろに引っ張ります。この状態で30秒ほど伸ばします。もも前が伸びてくる感覚があれば大丈夫です。
こうすることで、硬くなったもも前の筋肉が伸びて緩みます。これを行うことで次の日のもも前の張り感はかなり変わってくると思います。
・姿勢が良くない
これも多いと思います。
小中学生は写真のような姿勢をしている選手が多いです。スマートフォンやゲームをすることによって猫背のような姿勢になり骨盤が後ろに倒れてしまいます。
この姿勢はもも前で踏ん張っている状態でお尻の筋肉はほとんど使えていない状態です。立っている姿勢でこの姿勢をしているということはスポーツ中も当然この格好です。ただでさえもも前を使っている状態なのに、ダッシュやジャンプが繰り返されるともも前をさらに使い脛骨粗面を引っ張る力が働きもも前はパンパンに張って痛みを生じます。
これを改善するためにはスクワットが必要です。
やり方を説明していきます。
①足は腰幅に広げて立ちます
②股関節から体を曲げていきお尻の筋肉を使います
これを行うことによってお尻の大殿筋という筋肉が使われ姿勢を真っ直ぐにしてくれます。
姿勢が真っ直ぐになるだけではなく、お尻の筋肉が使えることによってもも前とお尻の筋肉をバランスよく使えるようになり膝の痛みも軽減します。これならジャンプやダッシュをしてももも前への負担は少なくなります。
以上のことがオスグッドを改善するために必要なことになります。
オスグッドの痛みは筋肉的な問題が強いので、ケアやトレーニングをしっかりとやれば改善することが出来ます。
成長期だから、、痛みがあるから、、とお悩みの方は是非一度気軽にご相談ください!
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石井 涼
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