名東区に住む階段の下りで膝の痛みを感じる50代以上の方へ
【階段の下りで膝の痛みを感じる方へ】
こんにちは。
私はアスレティックトレーナーの資格を持ち痛みのある方を専門的に見ているパーソナルトレーニングジムで働いています。またビーチサッカーや女子バスケ、バレーなどのスポーツ現場でトレーナーとしての活動も行っています。
普段私たちのパーソナルトレーニングジムには50代以上の膝や、腰、股関節に痛みのある方がいらっしゃいます。
その中で、膝の痛い方にお話を聞くと
「階段の上りは良いんだけど下りが痛いんだよね」
これは膝の痛みのある方の半分以上が訴える症状だと思います。
結論から言うとこの痛みを出している組織は
「膝蓋下脂肪体」
の可能性が非常に高いです。
上記の矢印の部分が膝蓋下脂肪体です。
膝蓋下脂肪体とは膝の間にある脂肪組織です。
脂肪と聞くと多くの方は邪魔なものだと想像されると思いますが
ここには血管や神経が豊富にあり、痛みを感じるセンサーも沢山存在します。通常は膝を伸ばした時にお皿の下に出てきて膝を曲げた時にお皿の下に隠れてしまいます。
つまり、膝を伸ばしたり曲げたりすると脂肪体が動くのです。
しかし、この脂肪体は年齢とともに線維化と言って硬くなってしまいます。
硬くなるということは脂肪体が動かなくなり膝の曲げ伸ばしをスムーズに行えなくなります。無理に曲げたり伸ばしたりすると硬いものを無理に動かそうとするので膝は痛みを感じます。
その為、脂肪体は常に柔らかい状態でないといけません。
ここで自分の膝の脂肪体は硬いのか柔らかいのか確認してみましょう。
自分でできる脂肪体の確認方法
- 膝を真っ直ぐ伸ばした時に膝が伸び切らない(膝裏が床に着かない)
- 膝を曲げた時にかかとがお尻に着かない
- 膝のお皿とスネの位置がねじれている
- 膝が伸び切らない
膝を真っ直ぐ伸ばそうとしても膝が伸び切りません。
これは脂肪体が硬くなっているので膝の動きを制限してしまいます。
- 膝を曲げた時にかかとがお尻につかない
上向きで寝た状態で膝を曲げていきます。
脂肪体が硬ければ膝の動きを邪魔して膝は曲がっていきません。
- 膝のお皿の位置とスネの位置がねじれている
お皿の位置とスネの出っ張った位置を比べます。
お皿の下に出っ張ったスネの骨があれば正常。
これが過度にねじれていれば異常です。つまり脂肪体の動きが悪くなっている可能性が高いです。
以上を確認してみて下さい。
いかがでしたでしょうか?どれか一つでも当てはまる場合は膝蓋下脂肪体が硬くなっている可能性が高いです。もちろん脂肪体が硬くなっている以外にも膝の曲げ伸ばしが出来ない原因はありますが今回は省きます。
先程の階段の話に戻りますが、階段を下る時は膝を曲げますよね?
膝を伸ばしたまま足をつこうとする人はいません。
階段を下る時は必ず膝を曲げなければいけません。
さらに階段の下りは膝が曲がった状態+片足に体重が乗ってきます。
脂肪体が硬くなっていれば膝の曲げ伸ばしはやりづらくなります。
膝の動きが制限されるので脂肪体にはかなり負担がかかってきます。
その為、高齢者は膝を曲げて階段を下るのが怖くなるので、横向きでなるべく膝を曲げすぎないように下りたり、手すりを使って片足に体重がかかりすぎるのを防ぐようになります。
以上のように、
膝の脂肪体は非常に大切な役割を担っています。
ご自身の膝の状態を是非確認してみて下さい。