名古屋市 腰椎分離症で困っている小・中学生必見!!
こんにちは、ARCH Village の遠藤佑弥です。
私は、静岡県、愛知県、沖縄県を中心に店舗を展開するアーチフィジカルケアグループのARCH Village に務めており、アスレティックトレーナーの資格を持っています。
アスレティックトレーナーとは、主に日常生活の質向上、怪我のリハビリ、パフォーマンスアップなど、運動指導を得意とするスポーツトレーナーの資格の 1 つです。
また、高校生の男子サッカー部にトレーナー帯同しております。
画像:腰椎分離症イラスト/無料イラスト/フリー素材なら「イラストAC」 (ac-illust.com)より引用
今回は、
小中学生に多い「腰椎分離症」についてです。
腰椎分離症で長い期間スポーツができなくてやっと復帰したのに、腰が痛い。
完治したと思ったら再発してしまった。全力でスポーツができない。
このような学生はたくさんいると思います。
本日は
①腰椎分離症とはなにか
②身体が硬いと腰を痛める?
③アプローチ方法
この3点に絞ってお話していきたいと思います。
①腰椎分離症とはなにか
腰椎分離症とは腰椎(腰部分の背骨)の椎弓が分離した状態のことです。
・腰椎(赤線の範囲)
画像:プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論/運動器系 第2版
・椎弓(赤丸の範囲)
画像:プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論/運動器系 第2版
骨が未発達な成長期のスポーツ選手に多く、その中でも10~15歳に多いと言われています。
また、
前後屈や腰の捻り、ジャンプからの着地といった動作を繰り返すスポーツの過度な練習が原因となるケースも多いです。
一般の方で約5%、
スポーツしている学生が約30~40%
腰椎分離症を起こしていると言われています。
②身体が硬いと腰を痛める?
腰椎分離症は主に腰椎に対して、
圧迫+回旋(捻じれ)のストレスによって発症します。
腰椎分離症になってしまう方の特徴は、
身体が硬いことです。
みなさん、
身体が硬いと怪我をしやすい認識はあると思います。
なぜ、
身体が硬いとよくないのかと聞かれたときにはっきり説明できる人は多くないと思います。
身体が硬いとよくない理由、身体が硬いとなぜ分離症になるのかを細かく説明していきたいと思います。
まず、筋肉が硬い、身体が硬いということはどういう状態なんでしょうか?
それは、関節の動く範囲(可動域)が狭いということになります。
なので筋肉は関節をまたいで付着しているため、筋肉が硬くなると関節の動きが悪くなります。
では、本題の説明をしていきたいと思います。
腰を痛めてしまう方は、お尻の筋肉ともも裏の筋肉、上半身の筋肉が硬いことが多いです。
・大殿筋
・ハムストリングス(もも裏の筋肉)
・大胸筋
・前鋸筋
なぜ、上半身の筋肉(大胸筋、前鋸筋)が腰の痛みに影響するのかを説明します。
最初に、
上半身(大胸筋、前鋸筋)の筋肉が硬いのか確かめる方法をお伝えします。
横向きになり、両腕を前に出し身体を捻ってみてください。
注意点は腰は捻らないように胸と手を開くようにしてください。
身体が180度開けば柔らかい、開けなければ硬いです。
画像:公認アスレティックトレーナー専門テキスト 第2巻 運動器の解剖と機能
青の範囲は胸椎(胸部分の背骨)の回旋可動域(捻る動きの可動域)。
赤の範囲が腰椎(腰部分の背骨)の回旋可動域。
この写真を見て腰椎の回旋可動域がないことが分かります。
それに比べて、胸椎(上半身の部分)は回旋可動域があります。
大胸筋や前鋸筋が硬くなると、
胸椎の回旋の可動域が少なくなり、腰椎で代償してしまいます。
次に、お尻ともも裏の筋肉が腰の痛みに影響するのかを説明します。
股関節はモビリティ関節と言われており、可動性が重要視されている関節になります。
一方、腰はスタビリティ関節と言われており、安定性が重要視されている関節です。
股関節は歩くときも走るときも、椅子から立ち上がるときもどんな動作にも必要になります。
大殿筋やハムストリングス(もも裏の筋肉)が硬くなってしまうと股関節の動きが硬くなってしまいます。
股関節が硬くなってしまうと、本来股関節がおこなわなければならない動きを腰がおこなってしまいます。
前屈で大殿筋やもも裏の筋肉が硬いか調べる方法があります。
やり方は簡単で、
1⃣ まっすぐ立つ
2⃣ 膝を曲げずに身体を前に倒す
です。
床に指が触れられない方は筋肉が硬くなっている状態です。
・筋肉が硬い状態
・筋肉が柔らかい状態
先程、
腰椎分離症は腰椎に対して、圧迫+回旋(捻じれ)のストレスによって発症し、疲労骨折を引き起こすとお伝えしました。
ここまでをまとめると、
腰は安定性が重要視されている関節であり、回旋可動域が少ない。
大殿筋が硬くなると股関節の動きが硬くなってしまいます。
また、上半身の筋肉が硬くなってしまうと胸椎の動きが悪くなり、胸椎の回旋可動域が少なくなってしまいます。
本来、股関節と上半身がおこなわなければならない動き(捻る動作)を腰でおこなうことになってしまうということです。
腰も捻る動作が得意であれば良いですが、捻る動作が苦手なので余計腰にストレスを与えてしまいます。
なので、腰を中心にして身体を動かしてしまいます。
これは、腰も痛くなりそうですよね。
なので、身体の機能、使い方を変える必要があります。
③アプローチ方法
リリース(ほぐし)→ストレッチ→トレーニングの順番で行ってください。
なぜこの順番なのか?
❶硬くなっている筋肉を柔らかく、動かしやすくするためにリリースを行う
❷柔らかくなった筋肉を正しい長さに戻すためストレッチを行う
❸適切な状態で筋肉が力発揮できるようにトレーニングを行う(筋力で正しい姿勢を保持できるように)
特に、
3つ目のトレーニングが大切になります。
ストレッチをおこなっている小中学生は多いと思います。
中にはトレーニングをおこなっている学生もいると思います。
ここでのトレーニングとは正しい姿勢(腰に負担がかからない姿勢)、正しい身体の使い方(腰に負担がかからない身体の使い方)にするためのトレーニングです。
リリースとストレッチをするのも非常に大切です。
せっかくリリースとストレッチをして腰に負担ないようにしても、支える筋力が無ければ、また腰に負担がかかるようになってしまいます。
ただやみくもにストレッチをしていても治らないことだってあります。
その人に合った適切なストレッチ、トレーニングで治すことが必要になります。
怪我をしても、焦らないことも大切です。
腰椎分離症でお困りな学生は是非私たちに相談してみてください。
私たちと一緒に怪我を治し、怪我する前よりも強い身体をつくりませんか。
ARCH Village
名古屋市名東区宝ケ丘285 藤が丘スカイマンション1階
℡ 052-773-2990
アスレティックトレーナー 遠藤佑弥