【コラム】首に常に違和感・張り感があり、少しでも動かすと痛みがある方へ
こんにちは。Athlete Viilage浜松の増田鮎美です。
私は柔道整復師の資格を持っており、静岡や愛知を中心に店舗展開をしているアーチフィジカルケアグループのAthlete Viilage浜松、アーチ鍼灸整骨院に勤務しています。
今回は長年にわたって首の違和感や張り、痛みがある方の原因を考えていきたいと思います。
治療やトレーニングに来られる方の中にも、ずっと首が張っちゃって・・・や、うがいをしようと上を向いたら首が痛くて・・車の運転で後ろを向こうとしたときにピキッと痛みが走って・・。
そんな話を聞いたことが何度もあります。
病院に行ってレントゲンを撮ると、首のヘルニアという診断を受ける方もいます。
腰のヘルニアはよく耳にすると思いますが、実は首にもヘルニアというものもあり、症状が悪化するとひどい痛みはもちろん腕や指先に痺れがでたり、握力の低下や背部痛まで起こってくることもあります。
そんな症状が出ると手術が必要になったり、痛みがなかなか引かなかったりということが起こりかねません。
しかしヘルニアがあっても痛みなく生活されている方もたくさんいると思います。
では、ヘルニアがあってもなくても痛みが出ない人と出る人、何が違うのでしょうか。
もう皆さんもご存じの通り、日常生活の姿勢が関わっています。
以前のコラムで腰の痛みの際にもお話ししていますが、
人間の脊柱(背骨)は頚椎(首の骨)7個、胸椎(胸の骨)12個、腰椎(腰の骨)5個に分かれていて、横から見るとS字に弯曲し、それを生理的弯曲といいます。
これが、日常生活の姿勢で曲がりすぎたり、反りすぎたりし過ぎると、クッションの役目をしていた弯曲が崩れ、上からの重力、下からの衝撃、横からの外力などに耐えられなくなりいろんな不具合を生じます。
では今回は頸椎の特に回旋(捻りの動作)についてさらに詳しくお話していきましょう。
先程話したように頚椎は1から7番までの7個の骨が連結してできています。それにより、頭が上下に向いたり、左右に向いたりできるのですが、是非一度肩は固定した状態で、頭をゆっくり右と左に動かしてみてください。
左右どちらかが行きにくい、張る、痛いなど必ずと言っていいほど違いがあるのではないでしょうか。
そして自分では確かめられないですが、後ろから見たときに首にできるシワに注目してみてください。
頚椎では1番目と2番目だけが他の骨と形が特別に違っていて回旋の動きに大きく関わっています。首の回旋の半分以上をこの2つの骨で負担しています。
そう考えるとシワのできる位置が上の方の場合は比較的正常に回旋が起きていて、シワがなかったり下の方の場合は頚椎の1,2番目が正常に機能せずに他の所が代償して動き過ぎているのではないかというふうに考えることができます。そうすると下位の頚椎に負担がかかり痛みや張りが出る、もしくはその下の胸椎などへの負担も大きくなる可能性もあります。
写真の方は、右に向いたときは首の右側の上の方にシワができています。
反対に左に向いたときはシワができるまで捻れておらず可動域が狭いのがわかります。
そのような場合、頚椎の1,2番目の動きを出すには後頭骨から頚椎に付いている筋肉をリリースしていかなければなりません。
そして1つ1つの骨が正常に位置していて正常に動いているかを確認することも必要です。
初めにお話しした生理的弯曲に加え、骨の1つ1つの位置や動きを確認することで今までの張りや痛みが改善する可能性は十分あるのではないでしょうか。
首や肩の張り、違和感、痛みでお悩みの方は、ぜひ1度ご相談ください。
Athlete Village浜松
静岡県浜松市中区曳馬6-19-8
053-522-9815
増田鮎美